木魚歳時記第4215話

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  相手方の鳥の鳴き声を数えるために、右の組では榛(はん)の木の枝に金属製の鴨をとまらせていたのに対して、左の組では、松に藤の花を掛けて数取りをしていたのはおく折にかない、数を よむにもしなやかに気が利いていると、この方の評判がよかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)872

       水滴のここに集まる夕立かな

 「ボクの細道] 好きな俳句(1957) 岡本 眸さん。「つばくらや嫁してよりせぬ腕時計」(眸) 腕時計にかぎらず・・嫁ぎ先の事情(家風など)というより作者の心意気でありましょうか? それにしても、ツバメ(渡り鳥)の営巣は、、毎年、続くことは不思議です。その環境を受け入れてあげる周囲の愛情にも頭下がります。