木魚歳時記第4216話

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 この日の勝負には美女の芸が賭けられていた。左は勝ったのにかねて用意があったからと右の組へ女舞を出した。美しく金にあかした有様を、貴賤一同は見とれていたが、いかにもこれ見よがしの振舞いに、
(佐藤春夫『極楽から来た』)873

      半裂の昼寝て夜に励むこと

 「ボクの細道]好きな俳句(1958) 岡本 眸さん。「毛虫の季節エレベーターに同性ばかり」(眸) 毛虫は夏の季語です。そうでなくとも「沈黙の世界」となるレベータに、同性(女性)ばかりとは! ふむ。だれか「5階お願い。」とでもコールがあれば、フンイキは助かるのですが(笑)。さて、「半裂き」(はんざき)とは、大型山椒魚(さんしょうお)のことです。この「励むこと」を具体的に考えるのが課題です(汗)。

  なむあみだぶは、をやのこ(子)で、
  をやにとられて、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)