木魚歳時記第4143話

f:id:mokugyo-sin:20200303095855j:plain

 第十八章 西山のほとり
(一)永年の悩みから解放されて千行の涙を惜しまず流した法然の眼には天地が光明に満ちて見えた。それもただの日光や月光ではなく、弥陀の無量光が遠く西方から来てさすもののように思えて、有難さと喜びとは限りもなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)807

       もういちど兎抱きしめ卒園す   京鹿子(1)

 「ボクの細道]好きな俳句(1889) 野見山朱鳥さん。「人も子をなせり天地も雪ふれり」(朱鳥) スケール大きな作品です。さて、見てください、心配そうなツラをした童子(写真)です。ボクの心配性は、幼少から、今も、これからも、変らないと思います。ところで、ボクは、6男(戸籍上)です。ところが、事情でお寺を継がせて頂きました。①お寺を継ぐ。②妻との出会い。③仏教大学奉職(事務)。この三つの出来事は、ボクにとって、それぞれ、大きなエポック(転機)となりました!

  だいひのをやわ、めにもみゑの(ぬ)のに、
  むねにひかりが、ひかりかがやく。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)