不思議なと見入っているうちに、雲は北に去って大きくひろがり、山河一帯を包みかくした。山の東に往生人がいてこれを迎えに行ったのだと思っていると、しばらくして雲は帰ってきてわが頭上で動かなくなり、だんだんひろがって大地すべてを包みかくしてしまった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)801
とつぜんにマンボ始める春の川
「ボクの細道]好きな俳句(1883) 永田耕衣さん。「椎茸の見給うは我が和服かな」(耕衣) さて、これは正装のもどかしさを詠った一句でしょうか? きれいにならべられたお膳の「椎茸」(しいたけ)に、わたくしの正装姿(和服)を見られてしまった。敬語の使い方が軽妙です。さて、いよいよ春の兆しが感じられます。いろいろなことが起こりますが・・少しでも良い方向に向かうことを祈念いたします。
さいちや、しやわせ。
しん(信)を、ゑてのちに、
よろこぶこころもろて、
なむあみだぶつの、こころもろをて。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)