ある夜の法然の色彩のある夢は不思議であった。
一つの大山があって、その峰は非常に高く南北に遠くつづいている。山の西ふもとに一つの大河があり、ふか緑の水が北から流れ出て波立ちながら南に流れる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)797
風ひかる知恩教院大谷寺
「ボクの細道]好きな俳句(1879) 永田耕衣さん。「初夏のわれに飽かなき人あはれ」(耕衣) 「飽く」(あく)とは? 悟りの境地? さて、浄土宗総本山知恩院は、フルネームを「華頂山知恩教院大谷寺」と示されるそうです。ボクは、この知恩院さんに勤務(3年ばかり)していました。相棒とめぐり遇ったのも、実は、知恩院さんでした。因みに、東山三十六峰は、比叡山に始まり(北から南に)、赤山峰(3番目)、修学院峰(4番目)、葉山峰(5番目)、一乗寺峰(6番目)、華頂山峰(21番目)と続き、稲荷山峰(36番目)で終わります。
わしのこころの、くよくよが、
をやのこころが、このとをり。
さいちかわいの、くよくよばかり。
ごんうれしや、なむあみだぶつ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)