隆信はまたすぐれた歌人でもあったが、その歌集のなかにおもしろい一節がある。
女のところに行ったところが、別に男のあった人で、その男と来合わせてしまった。いやはやとんだことで、物かげへ押し込まれてしまい、身をちぢめて息をころしているうちに、男も様子がおかしいとでもけどったらしく、間もなく帰ってしまったので、ほっとしてはい出し、
(佐藤春夫『極楽から来た』)655
山端のちんとろ茶屋や北時雨
「ボクの細道]好きな俳句(1728) 与謝蕪村さん。「君見よや拾遺の茸の露五本」(蕪村) 少々の違和感が!
(真理を)学ぶ者こそ、居るべき地を選び
(身を縛る)掟を捨てて天界を選び取り
立派に真理を説くであろう
功徳の花を摘み取ることができるであろう(ブッダ)
ばった4 嘘(うそ)だと思うなら、指で追いかけてみたまえ。彼を相手に鬼ごっこをやり、そして跳ねる隙(すき)を狙(ねら)って、首宿(うまごやし)の葉のうえでつかまえたら、その口をよく見てみたまえ、恐ろしい格好をした吻(くち)の先から、煙草の噛み汁のような黒い泡を滲ませる。