木魚歳時記 第3977話

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 業平の愛人として世に知られた高子の出た長良の家の末といわれるだけに血すじは争われ隆信の美しさは当時の貴人たちにも比類なく、そのうえ、神童とも天才ともうたわれた画名もあり、生い立ちの不幸までが婦人たちの心を動かして、彼にいい寄る女子が少なくなかった。これまた血すじは争われず、その母の血をうけて誘惑ににははなはだもろく、後には積極的に働きかける彼であった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)652

       寒い朝お比叡山が真っ白で

「ボクの細道]好きな俳句(1725) 与謝蕪村さん。「朝顔にうすきゆかりの木槿かな」(蕪村) 美しい景です。
       
       真実を知って真実を思い

       虚偽を虚偽を思う
       それが正しい分別である
       必ず真の利益を得る(ブッダ)

 ばった1  こいつは虫の世界の憲兵というところか? 一日じゅう飛び回っては、影なき密猟者の捜索に躍起になっているが、それがどうしてもつかまらない。(ルナール『博物誌』より)