相手の若さと、今を時めく平家の公子であったのが、頼政の嫉妬の原因であった。いや、頼政にとってはただの嫉妬ではない。明らかにゆすまじき敵意であった。それでも言葉だけはせいぜいおだやかにみやびて、
時めかせ給ふらんこそめでたく
と年がいもなくいや味をいいやったのに対して小侍従は、
(佐藤春夫『極楽から来た』)646
冬日向座敷わらしの坐り居り
「ボクの細道]好きな俳句(1719) 与謝蕪村さん。「甲賀衆のしのびの賭や夜半の秋」(蕪村) 昔は「賭」(かけごと)も「おつきあい)。
信によってはじめて悟りを得
法によって涅槃を実現する
(法を)聞くことから智慧が得られ
どこででも(智慧の)明るさがある(ブッダ)
蟋蟀(こおろぎ)2 彼はまず狭い砂の道を綺麗(きれい)にならす。 鋸屑(おがくず)をこしらえて、それを隠れ家の入口のところに撒(ま)く。