木魚歳時記 第3965話

f:id:mokugyo-sin:20191015021812j:plain

(三)事実、頼政とは違って若い実定は、恋のベテランたる小侍従への未練は十分あったのだから、小侍従がそれを第一の目標にしたのはさすがベテランの目に狂いはなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)640

      小春日の徘徊に出る夫と妻  夫(つま)

  「ボクの細道]好きな俳句(1713) 与謝蕪村さん。「さみだれや大河を前に家二軒」(蕪村) 超、超、有名句です。
      生死の淵を離れることは
      風が来て雲を吹き払うようなものである
      想念(妄念)を滅ぼしてしまえば
      それが知見である(ブッダ)

 毛虫(けむし)7 花は決して人を警戒しない。どんな毛虫でも、来さえすれば黙ってその茎を登らせる。贈り物のようにそれを受ける。そして、今度は寒そうだと思いながら、機嫌よく毛皮の襟巻を頚(くび)に巻きつけるのである。