頼政は既に小侍従にあきて、今さら自分よりも年若な彼らと勝味のすくない争いを争う気もしなかった。
前に四方の嵐として数え上げた名のなかで、内大臣久我雅通が小侍従よりは三つ四つ年上、それにしても頼政よりはまだいくぶん若い。ほこの面々と来ては、みな小侍従の若いつばめであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)644
やや寒や酒と豆腐と牛肉と
「ボクの細道]好きな俳句(1717) 与謝蕪村さん。「鮒鮓や彦根の城に雲かかる」(蕪村) 自然詠。
正しい教えを多く聞いて心を明白にさせ
心が明白になれば 智慧が増す
智慧が増せば広く道理を悟り
道理を悟れば教えを実践することが安定する(ブッダ)
蜻蛉(とんぼ)1 彼女は眼病の養生をしている。川べりをあっちの岸へいったり、こっちの岸へ来たり、そして腫れあがった眼を冷やしてばかりいる。 じいじい音を立てて、まるで電気仕掛けで飛んでいるようだ。(ルナール『博物誌』より)