木魚歳時記 第3975話

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 天には私心なく、たとい文名や武名がいかに高かろうとも、卑俗な人間に対してはやはり卑俗な風貌だけしか与えなかった。顔は人品の正直な看板である。それ故、このむくつけき老人の情婦たる小侍従は、時には忠度のような気品のある少年を口なおしとして味わう必要があったのかも知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)650

      すかんぽやひどく猫背の婆さんが

「ボクの細道]好きな俳句(1723) 与謝蕪村さん。「五月雨や大河を前に家二軒」(蕪村) 代表作ともいえる名句。
       
       いま歓びの後に歓ぶ
       善をなすと二回歓ぶことになる
       自らよきことをなすと
       幸福を受けて悦ぶこととなる(ブッダ)

 蟋蟀(こおろぎ)6  それから耳を澄ます・・
外には、なんの気配もない。
しかし、彼はまだ安心できないらしい。