木魚歳時記 第3921話 

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 清盛の昇殿はもう一むかし前の話、頼政が昇殿の翌年、清盛は太政大臣になっているのだから、頼政の喜びはむしろ哀れなようなものであった。
 木がくれて月を見る歌で味をしめたためでもあるまいが、彼は四位で十年ほど停滞していたころ、
(佐藤春夫『極楽から来た』)602

      このところことに花野に魅れけり  魅(ひか)

 「ボクの細道]好きな俳句(1670) 橋 閒石さん。「三枚におろされている薄暑かな」(閒石) 初夏の頃。岩場で釣れた魚を三枚におろにして食うなら・・それはどんなに美味しいことでしょうか。それにしても、ところが薄暑を三枚におろすとは・・その発想の飛ばせ方に舌を巻きます。ボクは、ひょんなことから「花野」に興味がわきました。しかしながら、八十路ともなれば、発想の飛躍どころか・・いつもの駄句すら浮かびません(汗)。

 鼠5(ねずみ) やがて、彼の姿は見えなくなる。テーブルの下にはいって、私の足の間にいるのである。彼は椅子(いす)の脚から脚へ駆け回る。私の木靴をすれすれに掠(かす)め、その木のところをちょっとかじってみ、あるいは大胆不敵にも、とうとうその上にも登る。