しかし王はその前夜、頼政の献策により、月光に乗じて女装して第を脱出して、三井寺に入っていた。三井寺は延暦寺が常に清盛と相結んでいる関係上反平家であり、法皇との関係が篤かったから、王を迎えて王を援(たす)けた。しか頼政が希望したように容易には動かなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1033
丑三つのあの世この世や猫の恋
「ボクの細道]好きな俳句(2123) 波多野爽波さん。「まひるまの秋刀魚の長く焼かれあり」(爽波) 「まひるま」が、いいですね! ところで、季語「恋の猫」「猫の恋」については、ボクも、それらしき俳句を作ろうとトライしてみました(汗)。実に、才能ナシの「あかん男」は実在するものです。私だ(笑)。
をやしらせ、親知らせるなむあみだぶつ、
こころをすごす、をやのお慈悲で。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)