しかし頼政は決して清盛の考えたように清盛に味方したわけではない。彼はただ叡山僧兵団をして平家を打倒させたくなかった。自身の手で平氏を打ち平家の権力をそっくりわが手に収めたかったのだと後に思い当たる。
(佐藤春夫『極楽から来た』)975
老僧の甚く愛でたりお茶の花 甚(いた)く
『ボクの細道]好きな俳句(2064) 永田耕衣さん。「冬の暮何の疲労ぞ鮒を飼ひ」(耕衣) いったい何に疲れた! 鮒(ふな)を飼うことが癒しとなるのか! それはわかりませんが・・ 飼われた鮒(ふな)たちは水の底で身を寄せ合って夜の眠りに入るようです。
このあさましさが、なんぼきいてもあさましや、
いまわ、ろくじのもらいきり。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)