清盛の昇殿はもう一むかし前の話、頼政が昇殿の翌年、清盛は太政大臣になっているのだから、頼政の喜びはむしろ哀れなようなものであった。 木がくれて月を見る歌で味をしめたためでもあるまいが、彼は四位で十年ほど停滞していたころ、(佐藤春夫『極楽から…
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