木魚歳時記 第3929話 

f:id:mokugyo-sin:20191003055742j:plain

 頼政が当時、文武両道の雄として当年の名物男であったことは彼に関する伝説の多いことでも知られる。伝説は当時のゴシップの後年固定したものである。
 武人はよくもわからぬ頼政の文名に雷同し、歌人連はこれも不案内な頼政の武名に雷同して、頼政の文名も武名も、多分実質以上に高く評価されたものと思う。
(佐藤春夫『極楽から来た』)605

        歩いても歩いてもなほ花野原

 「ボクの細道]好きな俳句(1678) 柿本多映さん。「いつよりか箪笥のずれて穴惑」(多映) まさか、ネズミの「穴惑」を詠われたのではない? つまり、夫への「艶書」を妻に隠され・・ウロチョロしている夫君を比喩した作品と読みました。ああ、こんな時代が懐かしい(汗)。

 蚯蚓(みみず)1  こいつはまた精いっぱいに伸びをして、
         長々と寝そべっている・・
         上出来の卵饂飩(うどん)のように。

        (ルナール『博物誌』より)