木魚歳時記 第1941話

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 独坐(どくざ)と禅定(ぜんじょう)を捨てることなく、諸々のことがらについて常に理法に従って行い、諸々の生存には患(うれ)いのあることを確かに知って、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 「禅定」とは、身を遠ざけて奥まったところで瞑想(めいそう)にふけることです。さて、シッダルタ王子は、七歳のとき父王に連れられ城外に出られ、畑を耕す農夫とお出会いになられました。そこで農夫の耕す土の中から虫がはい出し、それを、すかさず鳥がついばんで去る出来事をごらんになり、強い衝撃(しょうげき)を受けられたと伝えられています。

        古巣来て遊べや親のない雀