木魚歳時記 第1940話

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 (妻子、地位、財宝などを捨てることができない)「これは、執着(しゅうちゃく)である。ここには楽しみは少なく、快い味わいも少なくて、苦しみが多い。これ(執着)は魚を釣る釣り針である」と知って、賢者は犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 ゴータマ・シッダルタ王子(後の釈尊)は、誕生されると同時に、実母マヤ夫人が他界をされます。以来、王子はマヤ夫人の実妹に育てられます。こうしたことが「犀の角のようにただ独り歩め」の記述の背景に潜在するとの想像も可能です。

        春宵の作品二番夜想曲