木魚歳時記 第1939話

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 貪(むさぼ)ることなく、詐(いつわ)ることなく、渇望(かつぼう)することなく、(見せかけて)覆(おお)ことなく、濁(にご)りと迷妄(めいもう)とを除き去り、全世界において妄執(もうしゅう)のないものとなって、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 「犀の角のようにただ独り歩め」と繰り返し述べられます。仲間から離れて独り暮らすことが、古代インド人の内省的特徴を示すものとの指摘もあります。そして、こうした古代インド人の内省的な思惟(しゆい)が原始仏教の記述の中に反映された? との見方も可能であります。

       さくらさくら十石舟や通りやんせ