木魚歳時記 第1935話

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 四方のどこにでも赴(おもむ)き、害心あることなく、何でも得たもので満足し、諸々の苦難に堪(た)えて、恐れることなく、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 欲望→執着→煩悩(苦)。これが、原始仏教が説く煩悩の生まれる構図となります。それでは、煩悩(苦)を取り除くにはどうすれば? それは、煩悩の生まれる構図のベクトル(矢印)を逆方向にたどる以外にありません。すなわち、煩悩(苦)から解放されたいのであれば、さまざまな欲望への執着を捨てることです。すなわち「何でも得たものに満足する」ことであります。

        天上天下唯我独尊甘茶仏