木魚歳時記 第1929話

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 朋友(ほうゆう)・親友に憐(あわれ)みをかけ、心がほだされるとおのが利を失う。親しみはこの恐れのあることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)

 ここでいう「利」とは、大切なものという意味でありましょう。独りでいれば、最も大切なものを失わないですむとの意となります。(釈尊は亡くなられる直前に)「自灯明」(じとうみょう)と説かれました。すなわち「テールランプを追うよりも、ヘットランプを点して自力で走行せよ。」という意味のことを示されたと伝えられています。

      さくらさくらさくらさくらや磨崖仏 

                     磨崖仏(まがいぶつ)