交(まじ)わりをしたならば愛情が生ずる。愛情にしたがって苦しみが起る。愛情から禍(わざわ)いの生ずることを観察して、犀の角のようにただ独り歩め。(スッタニパータ)
ここでいう「交わり」とは、会うこと、声を聞くこと、身体に触れること、しゃべること、享楽(きょうらく)の五種類と考えましょう。これらの「交わり」を避けることについては、みなさま違和感があるやも知れせん? しかし、ブログ筆者は、シッダルタ王子(釈迦の出家以前)が二十九歳で、国王の地位も、妻子も、あらゆるものを捨て「出家」(しゅっけ)を決意された故事のことを、ふと思い起こすのであります。