木魚歳時記 第1911話

f:id:mokugyo-sin:20140315040207j:plain

 牛飼いダニアがいった「わたしはもう飯を炊き、乳を搾(しぼ)ってしまった。マヒー河のほとりに、わたしは(妻子と)ともに住んでいます。わが小舎(こや)の屋根は葺(ふ)かれ、火は点(と)もされています。神よ、もしも雨を降らそうと望むなら、雨を降らせよ。」(スッタニパータ)

 ここでいうダニアとは、固有名詞でなくて、遊牧をしながら牛を飼う遊牧民のひとり、釈尊の教えを信奉する信者のひとりと考えましょう。マヒー河とは、固有名詞でなく、北インド(当時)にあった小さな支流の一つと考えましょう。しばらくは、わたくしたちの<心の自由>を得るために、釈尊とダニア(信者)の対話を通して描かれる釈尊とダニア(信者)の<心の自由>をお楽しみ下さい。

       ゼラニウム真つ赤に咲きて三鬼の忌