木魚歳時記 第1854話

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楊谷観音

  楊谷観音(やなぎたにかんのん)は、西山浄土宗楊谷寺の通称です。大同元年(802)、清水寺の開祖延鎮(えんちん)が霊告により、当地の柳の間から本尊である十一面千手千眼の観世音菩薩像を発見、一宇(いちう)を建立したのが始まりと伝えられています。平安期には立岩寺西清水寺の勅額を賜り隆盛を迎えたと伝えられます。その後、幾多の変遷を経て、江戸期には現在の形が備わったと伝えられます。この寺の境内にある<独鈷水(おこうずい)>は空海の祈願により湧き出したものと伝えられ、眼病に効く霊水として、ご本尊に参詣するご利益と合わせて古くより信仰来されて来ました。(楊谷観音・長岡京市浄土柳谷) 

     雪山のうしろは澄んだ青い空