木魚歳時記 第1853話

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許波多神社

 許波多神社(こばたじんじゃ)は、五ヵ庄一帯の産土神(うぶすながみ)であったそうです。壬申の乱(672)に大海人皇子(おおあまのおうじ)が、柳の枝をささげ戦勝を祈願したところ勝利を得たところから、当社を柳大明神と呼ばれたと伝えらています。許波多(こばた)と記す神社は当地に三社ありましたが、これらはいずれも、地名である「木幡」(こばた)に由来するものでありましょう。このうちの一社は宇治市木幡中に移されました。明治九年、陸軍火薬庫の建設に伴い、他の二社は合嗣されて現在地に移転したと伝えられます。柳大明神と呼ばれる<男神像>が有名です。ご利益としては、方除け、厄払い、延命長寿などが祈願されるようです。(宇治市・五ヵ庄吉川)

    雪かしら空気の重いこんな夜は