きのうは子どもをころばせて
きょうはお馬をつまずかす。
あしたはだれがとおるやら。
いなかのみちの石ころは
赤い夕日にけろりかん。（金子みすゞ）
二つの真理は「無常」（むじょう）と「無我」（むが）の用語で説かれます。これは「この世のすべてはうつり変る」。「この世のすべてかかわりあっている」ということです。２１世紀は共存の時代です。地球環境の保全を始め、共存の必要性がいまほど感じられる時代はありません。「すべてはうつりかわる」。「すべてはかかわりあっている」。すなわち「無常」と「共存」という二つの真理について、釈迦（しゃか）はるか２５００年の昔、遠くインドの地において悟られ、生涯かけてこの真理について説かれたのです。
