雪山童子
雪山(ヒマラヤ)でひとりの童子が修行を続けていた。そこに鬼が現れて、諸行無常(しょぎょうむじょう)「すべてのものはうつり変わる」、是生滅法(ぜしょうめっぽう)「生したものは滅する」のこの二つの真理を教えた。鬼はさらに「おまえを俺に食わせるなら残りの真理も教えてやろう」と約束した。童子はそのことを誓い、生滅滅已(しょうめつめっち)「生じたものはすでに滅した」、寂滅為楽(じゃくめついらく)「生滅がなくなり、静まったところに安らぎがおとずれる」の真理を教えてもらった。童子とは後の釈迦(しゃか)のことであります。