木魚歳時記 第962話

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花無心招蝶 蝶無心尋花

 「花、無心にして蝶(ちょう)を招(まね)き、蝶(ちょう)、無心にして花を尋(たず)ねる」。この良寛禅師(りょうかんぜんじ)の漢詩には続きがあります。「花開時蝶来 蝶来時花開」(花ひらくとき蝶来たり、蝶来る時花ひらく)がそれであります。

 2月は、石仏シリーズを掲載いたしました。写真は、ぼくの寺の境内(けいだい)に御座す観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)さまのお姿です。<なごり雪>にうもれた凛々しいお顔を拝して、心あらたまる思いがいたしました。おかげさまで『続・木魚歳時記』も最終回を迎えます。次は『新・木魚歳時記』としてスタートしたいと考えています。

      おしまひのページめくりて二月果つ