独生独死 独去独来
『無量壽経』(むりょうじゅきょう)の中に「人、世間愛欲(せけんあいよく)の中にありて、独(ひと)り生まれ独り死し、独り去(さ)り独り来(きた)る。行(ぎょう)に当(あた)りて苦楽(くらく)の地に趣(おもむ)く。身みずからこれを当(う)くるに、代(かわ)るものあることなし」とあります。
この世に独りで生まれ出て、ひとりひとりに、それぞれの出会いと別れがあり、そして独りで死んでゆきます。このことの代理を務めてくれる人はありません。釈迦(しゃか)の教え・仏教は、「生・病・老・死」(しょうびょうろうし)を真正面から見つめることから始まりました。