木魚歳時記 第461話

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  子どもが、おみやげに木魚を買って来てくれました。「ミニ木魚」(6㎝  )です。そこでさっそく、お座布団作りました。とってもいい音がでます。かわいいよ。ところで木魚さん、もうすぐお彼岸です、お彼岸のことについて教えて下さい。(おさる)

    「さか道を登りたるとこ秋の色」(おさる)

 お彼岸(ひがん)は、春分と、秋分の日を中心に、太陽が真西に沈む頃となります。そこで、遥か西の方角にあると説かれる「極楽浄土」(彼の岸)を想い、あわせて、極楽浄土におられるご先祖さまに敬慕の心を持ちましょう・・・という日本独特の仏教行事です。また、この頃は、大自然のサイクル(昼と夜)が等しくなる時期でもあります。黒だ白だ、右だ左だ、上だ下だ・・・そうした両極端の偏見(こだわり)から開放され、わたしたちの周囲にある物事を、ニュートラル(中庸)の気持でもって、あらためて見つめ直すチャンスにも活用したいものです。

    月天心寝たるふりせし東山