木魚歳時記 第491話

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 やっぱり、木魚さんのええとこは、先天性の感性やないやろか?そやけどねちと 片寄りぎみかな?でもそれが、木魚さんのええとこやんか・・・ええ味だしてはる。(おさる)

 先天性感性とは、おべんちゃらを・・・後天性変態なのです。でも「偏りすぎ」はズバリ、さすが炯眼です。さて「月影の至らぬ里は無けれども、眺むる人の心にぞ住む」。法上人のお歌です。太陽の恵み、月の慈しみは、すべてに降りそそぎます。しかし<そのこと>に気付くことが大切なのです。また「善人なほもて往生するいはんや悪人をや」。親鸞聖人のお言葉です。「極楽浄土」への往生について、アミダ仏の救済の、平等性、絶対性を、これほどまでに端的に現わした言葉を他に知りません。アミダ仏の救いの願とは、これほどまで平等であり絶対的なのです。

    山姥の木魚叩きや秋の夜