木魚歳時記 第239話

f:id:mokugyo-sin:20131219120813j:plain

陽炎や デゴイチ吠えて めらと燃え (再掲)

 衆生無辺(むへん)なれども誓って度せんことを願う。煩悩(ぼんのう)無辺なれども誓って断ぜんことを願う。法門無尽(ほうもんむじん)なれども誓って知らんことを願う。無上菩提(むじょうぼだい)誓って証せんことを願う。自他法界利益(じたほうかいりやく)を同じうし、極楽に生じて仏道を成ぜん。

 

 第11番目は「総願偈」(そうがんげ)の文(もん)です。お釈迦さまの教え「仏教」の最も重要なことは、共存(共生き)すなわち「菩薩道」(ぼさつどう)を実践するところにあります。これについては「総回向偈」(そうえこうげ)のところでも触れましたから、ここでは省略することにいたします。
 この「総願偈」(そうがんげ)をお唱えしたあとで、「送仏偈」(そうぶつげ)の文(もん)をお唱えします。これは、日常勤行の三番目に「四奉請」(しぶじょう)を称えて、諸仏、諸菩薩をお迎えしたわけですから、その諸仏・諸菩薩を極楽浄土にお戻りいただくわけです。以上で、この「日常勤行」(にちじょうごんぎょう)は終わりとなります。また「日常勤行」の各所で「念仏」(ナムアミダブツ)をお称えいたしますが、これについては、『浄土宗信徒日常勤行式』(じょうどしゅうしんとごんぎょうしき)でお確かめ下さい。