木魚歳時記第4806話 

 興福寺奏状はこの九ヶ条の失を数えてそれを説明した訴状に副えて奏状一通を奉り、それには朝廷は源空らの起請文だけですまそうとしているらしいが、叡山の衆徒たちはこの処置にあきれている。源空の門弟たちの道俗に告げたところでは、上人の詞(ことば)は表裏のあるもので、本心は知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1440

              懐中のあぶら取り紙夏来る

 <油取り紙>が、昔、一世風靡(ふうび)したことがありました。さて、コロナ禍の当面の復興にだけ目を奪われ、グローバルな世界の動きに乗り遅れると、日本の将来に大きな打撃となる? そんな違和感がしてなりません!