木魚歳時記第4795話  

 (二)法然の立宗は、古来の各宗が、一つの行としてこれを採用しながら、さほどに重要なものとしていなかった念仏の浄行を、最も重要な行業として取り上げ、これを中心に一宗を開いたもので、そこには格別何ら非難すべきものもなかったし、はじめは微々たるものとして見過ごして来たが、今は追々と新興の一大勢力として侮り難いものとなって来た。しかも法然は学徳兼備の上人で何らの欠点も見出せない。あたかも好し、門下非行の輩のあるのを言いがかりとして、法然とその一派の排斥に乗り出したものであった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1429

          春浅し一幕二場の予診室

 病院での初診。(ぼくは、50歳の前半、泌尿器科でその体験をしました)周りは、医局員らしき先生、看護婦さん、通路に面した予診室のベットでタオルケット一枚で、待たされました(汗)。まあ、いずこも同じような病院風景ではありますが・・嗚呼。