門院へは後白河院からの保護の手があったのは疑うべくもないし、阿性坊は法然の朋輩（ぼうはい）だから、法然の何ものかが門院の辺りにも及んでいたと考えてよかろう。当然、話題に上がったと考える理由がある。
宗盛が捕えらえてからの怯懦未練（きょうだみれん）な振舞いも心身の労（つか）れ果てて、維盛などと同然に心の常態を失っていたと見るべきか。
（佐藤春夫『極楽から来た』）1206
大型の雨台風となりにけり
「ボクの細道］好きな俳句（2305） 茨木和生さん。「山桜もみぢのときも一樹にて」（和生） 和生さんの句はおおらかで楽しめます。さて、我が国へ来る台風の進路にはいくつかのパターンがあるようです。しかし台風の進路はどうにもならない！ ならば、大型で雨型ともなれば、水害への備えなど長期的な対策が求められます。
地を養えば
花は自らひらく
（石川 洋
