木魚歳時記第4748話

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 華頂山(かちょうざん)と峰つづきでその南方に相対峙する将軍塚の間が大谷といわれ、その底に現在知恩院のある台地のもとは草原の丘陵の裾をめぐって当時あった清流が吉水なのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1384
  
                      剃刀の喉もとあたり鱧の皮  

 理髪店で髭(ひげ)を剃ってもらいましょう。理髪師さんは、和風剃刀(かみそり)をベルトで研ぎ始めます。刃を立る音が、シュシュツと伝わります。「カミソリ」と「鱧(はも)の皮」。この二つが生むヒヤリとした「怖さ」を連想していただければ本望です。