木魚歳時記第4731話

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 いま一度、法然の手紙を抜き書きしたい・・か様に念仏をひきこもりて申候わんなどとおもい候も、ひとえにわが身一のためとのみはもとよりおもい候わず。おりしもこのおん事かくうけ給わり候いぬれば、いまよりも一念ものこさずことごとくその往生の御たすけになさんとこそ回向しまいらせ候わんずれば、かまえてかまえておめすさまに遂げさせ候わばやとこそふかく念じまいらせ候え。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1368

          恋猫の二つの耳と二つの目 

 「猫の恋」の実態については、一度、確かめてみたいと思うのですが、なにぶん、真の闇の中で展開されることが多いので、まだ、見分をしたことがありません。おそらく五感のすべてを尽くして進行するのでしょう(汗)。ただし、あの独特の鳴き声「聴覚」でなら雰囲気に接したことがあります。ですから、それに「視覚(目)」を加えることで、新鮮味を詠むことが可能かも知れない? そのように考えついてトライしてみました。