木魚歳時記第4384話

f:id:mokugyo-sin:20210116073400j:plain

 頼政は三井寺の衆徒は直ちに蹶起(けっき)して都に来るものと甘い観測をして、これを待ち、自分は手兵を従えて宗徒に合流して六波羅に夜襲をする予定で、王は三井寺の蹶起を促すために先発したのである。
 上皇の厳島詣でなどで反平家熱は平素より一段と高かったとはいえ、三井寺とてもそう簡単に動くものではなかった。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1034

        恋猫の二つの耳と二つ目

 「ボクの細道]好きな俳句(2124) 波多野爽波さん。「秋風に孤(ひと)つや妻のバスタオル」(爽波) 外湯でしようか? 脱衣所に降りたところ、すでに(見慣れた)妻のバスタオルが・・ことばにはならない衝撃が(笑)。さて、俳句では、とりわけ「五感」が重視されます。「恋猫」は、ボクの気に入った17文字となりました(汗)。

  をやにだかれて子はここに、
  をやにだかれて、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)