木魚歳時記第4483話

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 彼らは得々として狂暴を働き、全くの無警察状態を現出し、それが日に日に昂じて来る有様であった。都民たちはみな眉をひそめて、あたりをはばかる声もしめやかに、「これはまたかわった源氏が来てくれたもので」
「まるで悪魔羅刹(らせつ)のような」 などささやき交わして、こんな部下を率いてその取締りもできない義仲や行家を非難するのも当然である。
 義仲や行家は、見て見ぬふりではなく、むしろ部下のこんな乱暴をそそのかしているのではないかとも疑われた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1131

        三時半なおしんとして麦畑

 「ボクの細道]好きな俳句(2222) 松本たかしさん。「春月の病めるが如く黄なるかな」(たかし) 作者は病弱と伝えられます。比較するのはおこがましいいですが・・ボクが平均寿命(84歳)まで来れたのは、仏さまご加護のお陰です。

幸せだけを追い
求める心が悲劇を招き寄せる。
幸せは悲しみと苦しみを克服した心が
生み出すものです
(マハトマ・ガンディー)