木魚歳時記第4425話   

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 義仲は木曽から北陸に出て以仁王の遺孤(いこ)で一旦出家させられていたのを後に還俗(げんぞく)して還俗の宮と呼ばれ、この頃は北陸に在した方を擁して風雲の至るのを待っていた。
 還俗の宮、後に北陸宮と呼ばれるのは、頼政挙兵の前に兼綱が三条高倉第に以仁王を求めて捕え得ず、代わりの人質としてその場に居たのを抱き帰ったあの時の幼児である。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1074

      あ。水滴の小川と成りて春めける 

 「ボクの細道]好きな俳句(2165) 波多野爽波さん。「老人よどこも網戸にしてひとり」(爽波) 昔は、夏になれば、網戸とか簾(すだれ)とか、いっそ、建具は全部外すとか・・そして、広い座敷に太の字で昼寝をする。これが真夏の楽しみでした。

父母に感謝
できへんにんげんが
だれに感謝できるか
これが基本や
人を見るときの
基本やで (大川フサ子)