木魚歳時記第4360話

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 清盛のクーデターは一滴の流血だになく、ほんの一週間で、後白河法皇の院政を完全に停止し、叡山は奪還し、藤原氏は斥け反平氏色彩の公卿はきれいに一掃し尽くして、器用に成功した。
(佐藤春夫『極楽から来た』)1010

      鐘凍る念仏踊りや空也寺  念仏(ねぶつ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2100) 波多野爽波さん。「蘖や切出し持つて庭にゐる」(爽波) 「蘖」(ひこばえ)は春の季語となります。刈り取った草木が新しい芽を吹くさまを見て感じた心の動きを素直に表現しておられます。ボクなんか「そこで一句」と身構えてしまうから駄目なんです(汗)。

  大きな風がふきまして、
  あみだの風がふきまして、
  わしにあたつたなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)