木魚歳時記第4316話

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 こういう重縁の間柄の平家である。だから成親が平治の乱に、妹婿の信頼に味方して罪されるべきところを重盛に助けられている。その他平家の恩恵を受けることは少なくなかったが、それが多ければ多いほど彼は平家、特に清盛に対しては反感が多く、いつも対抗的な態度であった。むかしの父のしもべみたいな清盛の風下に立つのが公卿育ちの彼に我慢ができないのである。
(佐藤春夫『極楽から来た』)967
      
   もうすこしウトウトしたい竈猫  竈猫(かまどねこ)

 「ボクの細道]好きな俳句(2056) 永田耕衣さん。「口あれば口の辺深し秋の暮」(耕衣) 「唇寒し暮れの秋」より重い感触? さて、もう少し寝床でウトウト・・これが至上のひとときです。さて、この一年近くボクは、激動(一身上)の連続でした。とりわけ女房の世話になりました。その相棒も来年の11月11日で傘壽の齢(よわい)となります(嗚呼)。いつも、お陰さまと感謝をしています(汗)。

  しんじつの、をやとしられた、なむあみだぶわ、
  をやがわたしになるをやさまで、
  これがろくじのなむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)