「諸公のおん志かたじけない。おれはこんな筋の通らぬ国にはもはや住みとうもない。知らぬ他国の鬼に食われるより、わしは往生する。このとうり」
というより早く、神輿を射た者は首に刀を当て血まみれで座に伏し倒れていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)940
月明は澪標なり沖合へ 澪標(みおつくし)
「ボクの細道]好きな俳句(2025) 池田澄子さん。「天気地気こぼれそめたる実むらさき」(澄子) 天地とは言えても「地気」とは・・この作者の発想の自由さはとどまるとこを知りません。
よろこびは、わたし、あなたが、たのしんで、
わしも、あなたを、たのしむよ。
『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)