木魚歳時記第4285話

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 「諸公のおん志かたじけない。おれはこんな筋の通らぬ国にはもはや住みとうもない。知らぬ他国の鬼に食われるより、わしは往生する。このとうり」
 というより早く、神輿を射た者は首に刀を当て血まみれで座に伏し倒れていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)940

       月明は澪標なり沖合へ  澪標(みおつくし)

 「ボクの細道]好きな俳句(2025) 池田澄子さん。「天気地気こぼれそめたる実むらさき」(澄子) 天地とは言えても「地気」とは・・この作者の発想の自由さはとどまるとこを知りません。

  よろこびは、わたし、あなたが、たのしんで、
  わしも、あなたを、たのしむよ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)