木魚歳時記第4119話

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 だから人間は詩歌をも能くする。他の動物に比して極度に情緒のゆたかにこまやかなのが人間という動物の特質なのである。そうして幼な児も母を恋い父を慕う情感を持っている。幼な児の父母を愛慕する心を心としてみな仏を慕い、さすらい人がふるさとをあこがれ思うように浄土をあこがれることは、情感のあるかぎり無智な人間にもできるはずである。(佐藤春夫『極楽から来た』)784

       冬の夜トイレに起きる夫と妻   

 「ボクの細道]好きな俳句(1866) 永田耕衣さん。「赤とんぼ死近き人を囲み行く」(耕衣) 昔、地方では出棺の時、柩を中心に僧たち、近親者、会葬者、など列を組んで「野辺送り」をする習慣がありました。さて、マンションで二人暮らしをしていると、二人の思うこと、感じること、行動するパターンまで似てきます。夜中にトイレに起きる時間や回数まで(笑)。これは困る! お母さんにボクのビョーキ(あかん男)が移るのは困る(汗)。

  いち(一)ねんの(念の)しん(信)さだまるわ、
  をやのしん正(身上)、こ(子)のしん正(身上)。
  ごんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)