木魚歳時記第4120話

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 そうして情感は人間には普通に平等である。また智慧のように先入観にけがされることも少ないから、出た釈尊の仰せられる「自灯明」(じとうみょう・わが身におぼえのある真実だけを真実とすること)の教えにも情感は智慧よりも適切であろう。理屈で築いたものは理屈で壊せる。情念から出た実感は何人からも奪われない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)785

       埋火や妻は何でも知っていた

「ボクの細道]好きな俳句(1867) 永田耕衣さん。「秋は女寺から行方不明らし」(耕衣) お寺から女性が抜け出す? まるで、寅さん映画のワン・シーンです。ところで、お母さんは肝(きも)がすわっています。ボクは、お母さんの掌(てのひら)で遊ぶ「悟空」(ごくう)みたいなものです。しかし、埋火(うずめび)は、下手にいじると熾(おこ)ることがあります。そっと大事にしておかなければ・・

  京(今日)とあすとになりました。
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)