(矢) 師(ブッダ)は説かれた「泣き悲しんで、心の安らぎを得られない。ただかれはますます苦しみが生じ、身体がやつれるだけである。」(スッタニパータ)
[ボクの細道]好きな俳句(218) 由山滋子さん。「桶底の泥のごときが梅雨鯰」(滋子) 泥鰌(どぜう)と鯰(なまず)の俳句では「泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む」(永田耕衣)の作品もあります。鯰は、山奥の沼などに生息するのが似合います。ですから、桶(おけ)底に潜むときも、「居るのかいないのか」それがよくわからない。のがいいのです。「泥のごとき」でこの作品は決まりです。
死ぬときは無一物なり草の花
無一物(むいちもつ)