木魚歳時記第4115話

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 上皇は法然とそんなお話を楽しまれた後、別室に待たしてあったらしい右京権太夫藤原隆信を召し寄せてこれは歌びとで、また当代似絵(にせえ)・肖像画)描きの名人と法然に隆信を引き合わせたのち、常に会いたいが、その時間もなく、刻々と召せば法然房もさぞ大義であろうと思う。と御意をまいらせ、さて、
(佐藤春夫『極楽から来た』)780

       お父さんあなたの好きな葱の饅

 「ボクの細道]好きな俳句(1862) 石田郷子さん。「たべのこすパセリのあをい祭かな」(郷子) 祭といえば葵祭りです。さわやかな作品です。さて、「お父さん。食べたいものある?」。こんなときは要注意です。ボクの舌先に残る「おふくろ」の味と、妻の味付けには微妙な違いがあるからです。「さすがお母さんの味やなあ!」こんな不用意な言語を発するとヤバイ。因みに、葱饅(ねぎぬた)は「おふくろ」の味です(汗)。

  ねんぶつわ、ごをんほをしやの、ねんぶつと、
  ごをんうれしや、なむあみだぶつ。
  『定本 妙好人 才一の歌』(楠恭編)