木魚歳時記 第3936話

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(五) 冶承(じしょう)元年四月、白山事件という史上、一般には閑却されているが
重大な事件があった。僧兵と官軍との最も切迫したこの抗争は今に章を改めて精しく説くが、この時、官軍の将として平重盛とともに選ばれた七十四歳の頼政の態度は彼の人となりを見るうえですこぶる面白い。
(佐藤春夫『極楽から来た』)612

       ひさかたのナイススイング秋の空

 「ボクの細道]好きな俳句(1685) 松尾芭蕉さん。「酒のめばいとゞ寝られぬ夜の雪」(芭蕉) 泥酔はいざしらず・・酒の力を借りても眠れないような夜はあるものです。

    たとえば 大河は速やかに流れてゆく
    過ぎ逝くばかりで 帰っては来ない

              人のいのちも そのようなものだ
    去り逝くものは 帰って来ない(ブッダ)

 蝸牛(かたつむり)7  そこで、私は彼と一緒に、蝸牛を仕込むのはなかなか骨が折れるということを頻(しきり)に話し合いながら、ふと気がつくと、彼は「ふん」と返事をするときでも、「いいや」という身ぶりをしている。