木魚歳時記 第3933話

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 だが、もうすこし頼政の歌について語る必要もある。彼の歌詠は父祖伝来のものだけに、文字の選び方などもセンスのあるものであるが、何よりも平安朝末期と武家社会台頭の時代という彼の生きた時代の空気をよく伝え、廷臣であって武人であった彼の心情を示すものとして異色のある珍重すべきものには相違ない。と同時に争われない彼の人柄をまる出しの少々俗気のある小器用すぎるものであることも、やむを得ないであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)609

        爽やかや厨子に法華妙法蓮華経  厨子(づし)


 「ボクの細道]好きな俳句(1682) 松尾芭蕉さん。「菊の香やならには古き仏達」(芭蕉) 俳聖、芭蕉翁を、芭蕉さんと呼ぶなど誠に恐れ多いことです。ましてや俳聖の残された作品に触れるなど、凡人に許されることではありません。因って、ブッダの残された「ことば」と俳聖の作品をコラボ(次回より)を試みます。無作為のコラボをお楽しみください。

 蝸牛(かたつむり)4  彼はそいつを箱にいっぱい飼っていて、おまけにそれがみんなちゃんと見分けがつくように、殻のところに鉛筆で番号がつけてある。