木魚歳時記 第3935話

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 源三位頼政というこのこの好雄は、詩歌と異性とにその不遇な生活を慰めつつ、特に異性との交渉をやや自然主義的に歌うことによってその生活を反芻(はんすう)し、志を得ぬ胸中の傀磊(かいらい)を吐きつつ、気永く心ひそかに風雲の至るのをねらっていた。
(佐藤春夫『極楽から来た』)611

       秋祭ぞろり鴉のかんざゑ門

 「ボクの細道]好きな俳句(1684) 松尾芭蕉さん。「里ふりて柿の木もたぬ家もなし」(芭蕉) 昔の家は、それぞれの家に、柿の木を植えることが多かった。日蓮宗徒の村、旧「松ヶ崎村」にも柿の木が残っています。
     幾百千歳の あまたの
     氏族の 男も女も
     いくら財産を蓄えたところで
     みな老 衰して死んでゆくのだ(ブッダ)

 蝸牛(かたつむり)6  すると、箱の底で巣籠(すごもり)をしている母親の蝸牛 ・・と、そう彼は言うのだが、その蝸牛のほかは、みんなバルバアルという犬に護衛されて、ぞろぞろ歩き出す。バルバアルというのは鉛の板でできていて、それをアベルが指の先で押して行くのである。